米国司法省が動き出した、新しい問題「パンプ&ダンプ」
パンプ&ダンプとは、影響力がある人物がツイッターやフェイスブックなどを通じて、仮想通貨(暗号通貨)について宣伝し、自ら保有している仮想通貨を吊り上げて、売り抜ける手法のことです。
2017年、2018年にTRON(TRX)やDogecoinを宣伝ツイートして、高騰させたというものです。
米司法省(DoJ)は3月5日(現地時間)、米セキュリティソフト会社McAfee(2011年に米Intelが買収)の創業者、ジョン・マカフィー氏(75)を暗号通貨に関連する証券詐欺とマネーロンダリングの罪で起訴したと発表した。
DoJは、マカフィー氏と同氏のボディガード兼“暗号通貨チーム”のエグゼクティブアドバイザー、ジミー・ワトソン氏(40)が、105万人以上のフォロワーを持つマカフィー氏の公式Twitterアカウントで暗号通貨を宣伝して価格を吊り上げては保有する通貨を売却する「パンプ&ダンプ」を複数回行い、およそ200万ドル(約2億2000万円)稼いだとしている。
2人は2017年12月から2018年10月の間、「Coin of the Day」あるいは「Coin of the Week」としてTRON(TRX)やDogecoinを宣伝するツイートを投稿していた。
ITメディア
ジョン・マカフィー氏、今度は証券詐欺で起訴 ツイートによる暗号通貨のパンプ&ダンプ - ITmedia NEWS
株式取引における風評の流布やインサイダー取引と同じか
アメリカ司法省はここに捜査や調査を入れているが、問題は日本だろう。
日本ではこれを立件できるのか、法律の定義による。
そもそも仮想通貨なるもの、日本ではどう定義するのだろうか。
株式のような操作ができるが、これが違法なのかは微妙な情勢ではないだろうか。
今回のマカフィーは、あのセキュリティソフト会社マカフィーの創業者である。
すでに富豪と言っていいレベルの人間がここまでして稼ぐ必要があったのだろうか。
イーロン・マスクへの疑念
マカフィー氏の公式Twitterアカウントは勾留中もツイートを続けており、7日に投稿された最新のツイートは、2017年に今週の通貨として紹介したDogecoinはイーロン・マスク氏も宣伝しているし、自分の宣伝のお陰で価値が1000%以上増えたのだから、自分のツイートはポンプ&ダンプではない、というものだった。
ITメディアより引用
これは確かに言える。
イーロン・マスクはドージコインを何度もツイートしており、それによって大幅な上昇となっている。トロンについては、チャートを見てみれば歴然。
大幅な上昇をしているのは2017年から2018年にかけてであり、ここで売り抜けたなら詐欺だと言われても仕方ない。
次に問題のドージコイン
2018年に大きく上げている。
マカフィーが売却したのはこのタイミングであるが・・・。
近年の上昇を煽っているのがイーロン・マスクである。
イーロン・マスクは何度も何度もドージコインを推している。
彼が逮捕される日が来るのだろうか。